英語のリンキングとは?6つの種類と単語例を紹介

英語のリンキングとは?6つの種類と単語例を紹介

英語で複数の単語をつなげて発音することを「連続発音(connected speech)」と呼んでいます。
この連続発音の1つがリンキング(liking sound)になります。

英語の学習者にとって、ネイティブが流暢に発音すると聞き取りにくいのは、この連続発音があることが1つの原因になっています。
連続発音の種類とルールを理解するとリスニング力が上がりますし、話すときもネイティブに近い発音が出来るようになります。

連続発音(connected speech)には、4種類が挙げられます

<連続発音(connected speech)の種類

リンキング・サウンド(連結:linking sound)
イントルーシヴ・サウンド(嵌入音: intrusive sound):リンキングに関連
・エリジョン/リダクション(脱落:elision/reduction)
・アシミレーション(同化:assimilation)

 

リンキング
(Linking sound)
単語の最後と次の単語の音がつながり、あたかも1つの単語のように発音することです
嵌入(intrusive sound) リンキングを行う場合、単語と単語の間に新たな音を挿入して発音することです
エリジョン/リダクション
(Elision/Reduction)
単語と単語をつなぐ場合、最初の単語の最後の音を発音しない、またははっきりと発音しないことです

アシミレーション(Assimilation)

単語と単語の音をつなぐ場合、別の音に変化することです


今回は、リンキング(連結:Linking)と、リンキングに関連する嵌入(intrusive sound)について詳しく説明いたします。



< こちらの記事もご参考に! >

英語の母音 イ、エ「i、i:、e、ei」はどの様に発音するの?(動画付き)


イギリス英語とアメリカ英語の違いを詳しく解説(発音、単語、文法、表現、スペル、読み方)


英語の2種類のLの発音。ライトL、ダークLの発音の仕方


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英語のリンキングとは?(linking sound):6つの種類と単語例を紹介

 

リンキングの3つの種類

 

リンキング(連結、Linking)とは、単語の最後と次の単語の音がつながり、あたかも1つの単語のように発音することです。

リンキングには大きく分けると、次の3つが挙げられます。

<リンキングの種類>

①「子音」+「母音」:単語の最後が「子音」+次の単語の最初が「母音」の場合に起こります。
②「母音」+「子音」:単語の最後が「母音のə」+次の単語の最初が「子音」の場合に起こります。
③「母音」+「母音」:単語の最後が「母音」+次の単語の最初が「母音」の場合で、母音と母音の間に別の音が入ります。このことを「Intrusivesound(嵌入音)」と呼んでいます。

それぞれについて詳しく説明します。



リンキング: 「子音」+「母音」の場合


最も頻繁に使用するリンキングは、「子音」+「母音」の場合です。

ここでは、次の3つの分類して説明します。

<「子音」+「母音」のリンキング>

・一般的な場合
・「子音がL」の場合
・最初の単語のスペルが「r」で終わる場合

 

 

①「子音」+「母音」:一般的な場合



単語の最後が子音+単語の最初が母音の場合のリンキングです。

この場合、子音+母音がつながって、2つ以上の単語が一つの単語のように発音します。

<例>

Is it? → [izit] イズ イット? → イズィット?
Thanks a lot. → [θæŋksa lɒt] サンクス ア ロット → サンクサ ロット
keep out  → [kiːpaʊt] キープ アウト → キーパウト
give up → [gip] ギヴ アップ → ギヴァップ
Can I ~ → [kənai] キャン アイ → キャナイ



<その他(参考):フラッピング>

「t」の前後が母音で囲まれる場合、アメリカ英語やオーストラリア英語の一部では、「t」の発音を「ダ(人によってラのようにも聞こえる)」のような発音をします。これをフラッピングT(flapping T)と呼んでいます。

イギリス英語ではフラッピングTの発音は無く、しっかり「t」の発音をします(または「t」の発音を落とします)

・get out → [gett] ([gedt])
(ゲット アウト → ゲタウト(ゲダウト or ゲラウト)
・shut up   → [ʃʌp]  ([ʃʌp])
 (シャット アップ → シャタップ(シャダップ、シャラップ)

✅フラッピングTについては、こちらの記事をご覧ください(⑤番目です)

>>イギリス英語とアメリカ英語の違い ~発音の違い編

 


②「子音」+「母音」: 子音が「L」の場合

 

単語の最後の音が「L」で終わる場合、「ダークL」と呼ばれる発音になります。
例えば、tell、school、girlなどの単語で、「L」は舌を上歯茎につけずに発音します。

これに対して、「ライトL」と呼ばれる発音があり、
例えば、light、lot、longなどの単語で、「L」は舌を上歯茎につけて発音します。

子音が「ダークL」でリンキングが起こると、Lの発音は「ライトL」に変化します。

<例>

Shall I →  [ʃəlai] シャル アイ → シャライ:Lの発音はダークからライトに変化
tell us →  [tes]  テル アス → テラス:Lの発音はダークからライトに変化

 

✅ ライトL、ダークLの詳しい発音の仕方はこちらの記事をご覧ください

英語の2種類のLの発音。ライトL、ダークLの発音の仕方

 

 


③「r」+「母音」の場合(リンキングR)

 

最初の単語の最後に「r」が含まれる場合のリンキングを、リンキングRと呼んでいます。
「r」の発音は、アメリカ英語では舌を巻いて発音しますが、イギリス英語は舌を巻かずに発音することが多いです。
しかし、リンキングRの場合は、イギリス英語でも「r」は舌を巻いて発音します。

<例>

cheer up  →[tʃiəp] チア アップ →  チアラップ
far away   →  [fa:weɪ] ファー アウェイ → ファラウェイ
four eggs    →  [fɔːregz] フォー エッグズ → フォーレッグズ
Here is        →  [hɪəz] ヒア イズ → ヒアリズ
War and peace →  [wɔːnd pi:s] ウォー アンド ピース → ウォーランド ピース

 


「母音」+「母音」のリンキング(嵌入音: intrusive sounds)

 

「母音」+「母音」のリンキングの場合、母音と母音の間に新たな音を入れて(嵌入:かんにゅう)、発音します。

この嵌入には、次の3つのパターンがあります。

ここでは、次のように3つに分類しました。

<「母音」+「母音」のリンキング。嵌入音の3つの種類>

・最初の母音が口を横に広げる場合(e、iなど:jの音を入れる):intrusive j
・最初の母音が口をすぼめる場合(o、u:wの音を入れる):intrusive w
・最初の母音がシュワサウンド「ə」の場合(rの音を入れる):intrusive r

それぞれ、例を挙げて説明します。

 

④「e,i」+「母音」の場合(嵌入音:intrusive j)

 

口を横に広げて発音する母音(e、i:spread vowel)と母音をつなぐ場合、「j」の音を間に入れます。(日本語で言うと、ヤの発音です)

May I  →[meijai] メイ アイ → メイヤイ
We are → [wi:j] ウィー アー → ウィーヤー
I am  → [aijam] アイ アム → アイヤム
He is    → [hijiz]  ヒー イズ → ヒーヤズ
The earth   → [ðijɜːθ]  ジ アース → ジヤース

 

 

⑤「o,u」+「母音」の場合(嵌入音:intrusive w)

 

口をすぼめて発音する母音(o、u:rounded vowel)と母音をつなぐ場合、母音と母音の間に「w」の音を入れます。(日本語で言うと、ワの発音です)

Who are you?  →[hu:wa:  ju:? フー アー ユー → フーワー ユー
Who is he?    →[hu:wis  hi😕 フー イズ ヒー → フーウィズ ヒー
You are~   →[yu:wa: ユー アー    → ユーワー
go on      →[go:won ゴー オン    → ゴーウォン

 

 

⑥「ə」または「aw」+「母音」の場合(嵌入音:intrusive r)

 

嵌入音が「r」の場合は2つのパターンがあります。

一つ目のケースが、単語の最後の発音が「ə」の場合で(シュワサウンドと言います)、次の単語の最初に母音が来る場合です。
もう一つのケースが、単語の最後のスペルが「aw」で、次の単語の最初に母音が来る場合です。

これらの場合、単語と単語の間に「r」の音を挿入してつなぎます。後に続く単語はa、andの場合が多いです。

China and US →[tʃainərənd ju:es] チャイナ アンド  → チャイナランド ユーエス
media asset   →[miːdiəræset ミーディア アセット→ メーディアラセット
draw a map   →[drɔːrə  mæp] ドロー ア マップ → ドローラ マップ
saw a man     →[sɔːrə  mæn] ソー ア マン   → ソーラ マン

 

 

最後に:表とまとめ

いかがでしたでしょうか?
リンキングの方法は分かったでしょうか?

最後に今回ご紹介したリンキングのまとめとして、一覧表を作りました。

  リンキングの種類   単語例
子音と母音のリンキング 一般的な例 is it / give up
子音が「L」の場合 Lの発音:ダーク→ライトに変化 shall I / tell us
子音が「r」の場合 「r」の発音は舌を巻く cheer up / four eggs 
母音と母音のリンキング 最初の母音が口を広げる音の場合 「j」の音を挿入する we are / I am
最初の母音が口を丸める音の場合 「w」の音を挿入する you are / go on
最初の母音が「ə」の場合、awのスペルで終わる場合

「r」の音を挿入する China and / draw a map


この記事が、英語の発音を勉強する際のお役に立てますと、ありがたいです。より英語に親しんでいただけますと嬉しく思います。

 

 



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